津堅モズク


~海の自然とウミンチュが育てる~

世界一のモズク養殖

 沖縄のモズク生産は日本一、沖縄のなかでは勝連漁協が一番、その勝連漁協の大半は津堅島産。そしてモズク養殖は世界のなかで日本だけ。だから、津堅島は世界一のモズクの生産地!

モズク養殖の歴史

モズク養殖の場はよく「畑」と呼ばれる。 イノーとはサンゴ礁に囲まれた浅い海、礁池、礁湖のこと。 パタキは津堅島の言葉で畑の意味。 島の人にとって天然モズクはいわば「海の野草」です。春に採取し、自分たちも食べるとともに、換金もしていました。

 沖縄のモズク養殖は1975年(昭和50)に県が養殖手法の研究に着手し、1977年(昭和52)に初めて実験的な水揚げに成功しました。その後、改良・研究をすすめて養殖技術を確立し、1979年(昭和54)から養殖業の普及に取り組みました。

 津堅島でも、30年ほど前にモズク養殖が取り入れられました。最初はウミンチュも、「本当に網で育つのか」と半信半疑でした。天候に左右され、また価格変動も大きいことから、軌道に乗るまでの10年余りは、試行錯誤の繰り返しでした。成功に導いたのは、養殖に適した自然環境に加え、何よりも、努力を惜しまないウミンチュたちの熱意です。

 モズク養殖が盛んになるにしたがい、島に帰ってくる若者が多くなってきました。津堅島のモズク養殖は若い力を得て、さらなる発展をめざしています。

朔と望に種を吐くモズク
きれいな海が育てる

 海の生命は太古から月と潮の満ち引きが司ってきました。モズクは旧暦1日と15日、つまり朔(新月)と、望(満月)の日に種(胞子)を吐きます。モズク養殖は、秋も深まる頃、網を海に入れ、この天然の種を網に付着させることから始まります。

 モズクはきれいな海水がいつも流れている環境でよく育ちます。津堅島のイノー(礁池)には、沖合の海水がそのまま縁を越えて流れ込み、新鮮できれいな水がいつもモズクの畑に注がれています。しかも島近くには500mの海底をめぐる流れがあり、海洋深層水が海底から上がってくるとのこと。島のきれいな海の力こそ、津堅モズクを育てる力。それを助けるのがウミンチュたち、男たちの力です。