魔除け空間と拝所


海と生きる人々の祈りと願い

集落をぶらぶらと行けば

サン:旧暦8月のシバサキに使う。ススキでつくり、魔除けとして、家の四隅や井戸、台所道具や農具、庭木などに結ぶ。昼ひなかの集落は静かです。
何気ないたたずまいに魅かれて集落の中へ。
塀の壁、塀の上、屋根の上から、集落を見守るさまざまな魔除けに出会います。
辻々には石敢当(いしかんどう)、塀の上にはシャコ貝、クモ貝、スイジ貝、シバサキの季節にはススキの穂を束ねたサン。赤瓦の屋根の上にはシーサー。
海と生きてきた島の人たちの、安全への祈りや平和で幸福な暮らしへ願いが伝わってきます。

津堅島には石敢當が多い

 沖縄国際大学宮城ゼミの学生の調査(2005年)によると、当時、石敢當の数は82基、2.4世帯当たり1基である。ちなみに石垣市の新川は82基を数えるが、25.2世帯当たり1基(2004年)で、津堅島は10倍だ。
 石敢當は中国の風水思想にもとづく魔除け。明代の文献によれば、道の突き当たりに家の正門がある場合に設置するとあるが、津堅島では道の突き当たり、門や塀の下にもみられる。

ブロック塀が大半を占めるなかで、古い石垣も残る。